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【田川市元気塾】レポートVol.4「誰もが主人公になれるまち」

【田川市元気塾】“ないものねだり”ではなく“あるものいかし”後藤寺まちづくりも、早いもので5回目、12月10日(日)10時から、田川市男女共同参画センター ゆめっせで行われました。

田川市元気塾第5回恒例のないある後藤寺実行委員長 花石さんのごあいさつから始まりました。

とびっきりの笑顔で、木藤さんが表紙になっている「あすばる~ん夏号」をご紹介くださいました。

続いて、その木藤さんから第4回講座の振り返りが行われました。





 
第4回講座の振り返り「10代~80代、それぞれの世代が描くまちの未来予想図」

田川市元気塾第5回この後藤寺まちづくりは、“ないものねだり”ではなく“あるものいかし”のまちづくりをしようと進めてきました。まず、地域にある資源を見つけよう、そしてそれがどういうものなのかを見つめていこう、そして、それにどういう価値があるのか考え、磨いていこうということです。

毎回、こうしてたくさんの方に参加していただいて、特に「あすばる」の事業なので女性がたくさんいます。だいたいこういう市民参加のワークショップというものは回を重ねるごとに人が減っていくものですが、ここは非常に珍しく逆に人が増えていくという状況にあって、それは実行委員長の花石さんを始め実行委員のご努力があるからでしょう、盛り上がりながらやっています。あと2回ありますが、今日が初めての方も、ぜひ次回以降も参加していただきたいと思います。

この中では、改めてまちを発見しようみたいなこともやりました。後藤寺からその周辺をくまなく歩き回りました。(10月29日のフィールドワーク参照)
みなさん、普段の車では気づかない、新しい発見があるわけですね。それを地図の中に落とし込んでいくことをしました。

そして、前回の11月12日の未来予想図を作るワークでは、それをどうやって活かすか?を考えていきました。この回の特徴的なことは、下は10代から上は80代まで、すごく幅広い方がいらっしゃるので、敢えて世代別にグループを分けました。ご年配の方は昔の良かった頃の後藤寺をご存知ですし、逆に若い人は今の若者がどういうものを求めているのかニーズを知っているので、それぞれで議論をしました。それを今まとめているわけですが、例えば若者目線であれば映画館があったらいいなとか、ママさん目線では親子で楽しめるもの、という意見が上がりました。一方で年配の方のご意見としては、バリアフリーであるとか、高齢者でも安心して歩ける環境であるとか、孫目線というか、30~40代の忙しい親から孫を預かったおじいちゃん、おばあちゃんが、孫と遊びに行くところがあったらいい、といったものも出ました。世代的にみるとこうしていろんな意見が出て、面白い。まち、特に商店街というのは、何がいいかというと、昔から多世代の人が集まるところ、若い人だけとかお年寄りだけではないところですので、こういうやり方をしました。

田川市元気塾第4回

講座は残り、1月、2月とありますが、田川後藤寺の未来予想図を作ろうというのが目標です。それをどうやっていくかというと、例えば人、まちなかを見て歩くと結構面白い人がいるんですね、いろんな技術を持っている方、いろんな知識を持っている方、その中で活動している若い方など、そういった人をどう活かしていくか。それから、情報の一元化と書いていますが、例えばイベントをやるときに、どこの店のどんなメニューがおいしいといった情報がバラバラにある。それを一元化することや、今もやられているイベントをどうやって継続していくかといったことも必要です。それらは、すぐにできる短期的なことです。合わせて、インフラの整備などは1~2年でできることではなく、行政も巻き込んでいかなければできない。長期的な目線で考えていかなければならないことも組み込んでいきたい。なにをどうするかということと、それをどういう順番でやるか、ということをまとめたものが未来予想図というカタチになると思っています。

最終的には田川市長に提案書を提出しますが、これは、花石さんがバッチリ決めてくれると思います。
(モチロンです!と花石さん)

田川市元気塾5回目
 
誰もが主人公になれるまち

田川市元気塾第5回松田美幸さん(福岡女子大学学長特別補佐、内閣府男女共同参画会議議員、前福岡県男女共同参画センター「あすばる」センター長)の講演「誰もが主人公になれるまち」では、まず、元気塾が、全国女性会館協議会の事業企画大賞になったことに触れました。

先ほどご紹介されましたが、全国の男女共同参画のセンターが行った事業の中で、この元気塾が「日本一」になりました。今年は、この元気塾の2年目です。「日本一」の次は「世界一」だと思っています。みなさんが、このプロジェクトを通して、田川後藤寺が世界地図に載る時に、私たちも一緒に「世界一」になると思っていますので、そういう責任がみなさんにはあるんですよ。
 
松田さんのまちづくりの体験とは

私自身も20代の頃から、まちづくりをやっていました。そのお話をします。
20代前半に結婚して、最初に行ったのが石川県七尾市というところです。人口は5万人で田川とほぼ同じくらい。輪島や金沢は観光地として有名ですし、富山はチューリップが有名ですが、七尾はお相撲さんの輪島の出身地なんですが、まちのひとは会う人、会う人、こういうんです。「日本海で暗いし、なにもない」
三重県出身の私から見たら、七尾はとっても素敵なところです。例えば、ぶりおこし。12月になる雷をぶりおこしと言います。つまり、冬美味しいぶりを起こすような雷という意味で、雷の名前にも魚の名前が付けられるほど、魚のカレンダーと生活のカレンダーがつながっていて、食を楽しむ中で季節を感じることができる。また、氷室などもそうですね、自然や伝統的なことが残っている七尾なのに、どうして、みんな、ない、ないと言うんだろう、と市役所の人に言ったら、じゃぁ、何かやってよ、と言われ少しだけ予算をもらって、七尾を世界中の人に知ってもらうために、英語のパンフレットを作りました。今、考えるとそれがまちづくりの最初だったなぁと思います。いろんな人に応援してもらいたいので、50ccのバイクに乗って、議員とかロータリークラブの会長とか、そうやって人の輪を作っていきました。
みなさんは、ここまではプランニングですが、プランを作った後の実行の段階には、行動力が大事になってきます。

その後、夫の転勤で名古屋に行きました。今から30年前には働く女性のネットワークがなかったので、それを作ろうと思いました。女性たちは忙しいので、毎月1回朝会社に行く前に、おしゃれなホテルで朝食を食べながらの勉強会、異業種交流会をしました。私はまだ20代でしたが、ベテランの働く女性たちと仲良くなれて、いろんなことを教えてもらいました。若い方も事務局などのお世話係をやると、自分も学ぶことができ、ネットワークができ、いろんなことができるチャンスができるかもしれません。

それから、アメリカ、東京の後に福岡に来て、飯塚市で地球っこネットワーク事業を立ち上げました。大学生と飯塚市と麻生グループが一緒になって、子どもたちに、パソコンやインターネットのスキルを身に付けることができる教育のボランティア団体を作りました。普通の家にまだインターネットがなかった時代に、一週間合宿をしてプログラミングをしたり、世界とつながることなどを行ったわけですが、子どもたちはメキメキ伸びていき、大学生はまちの子どもたちと仲良くなりました。この時まで、九州工業大学は飯塚の市民とほぼ接点がなかったんです、こんなに大切な資源なのに。“ないものねだり”ではなくて、探してくるとあるんですね。これは、今も続いています。
 
点はつながる

私は、iPhoneを作ったアップルの創業者のスティーブ・ジョブズがスタンフォード大学で卒業生にしたスピーチがとても好きです。彼は「点はつながる」と言ったんです。これから社会に出ていく大学生はいろいろ悩んでますが、これから起こることを今から計画を立ててもどうなるかわからない。でも、振り返ってみると、そういえばあのときにやったことが、今、これにつながっている、あの時に出会った人が、今、私を支えてくれている、ということがあります。点は後からつながっていくんですね。これから、いろんな点に出会ったときに、自分の直感を信じて、自信を持っていきなさい、ということなんです。あの有名なセリフ、Stay hungry. Stay foolish.(ハングリーであれ。愚か者であれ。)の前にこういうことを言ってました。
これからみなさんも紆余曲折あると思いますが、自分の直感を信じでどんどんやっていくと、それは後でつながっていきます。これから人生100年時代には、そういうことが起こる確率も高くなりますね。

人生100年時代で大事なこと

寿命はますます伸びていて、人生100年時代と言われています。1967年生まれは96歳まで、2007年生まれは107歳までというデータがあります。今年日本で100歳になられた方は32,000人くらいいます。女性はその85%。10万人に換算すると27人ですから、田川でも13人くらいの方が、今年新たに100歳になった。10年ごとに2~3歳、寿命が伸びています。
一般に65歳以上を高齢者と呼びますが、日本は、65歳以上の人が7%を超える高齢化社会を70年代に迎え、'94年には14%を超える高齢社会、2007年には21%を超える超高齢社会になりました。子どもたちが減り、生産人口年齢が減っていること、ものすごいスピードで高齢化が進んでいることが問題です。

こんな中で大事なこと2つを、今日はぜひ覚えて帰っていただきたい。

ひとつは、人生のステージがマルチ、つまり複数になりますよ。今までは、学校に行って、働いて、引退して、終わりという1サイクルでした。これが何回も来るということ。もうひとつは、そのためには、無形資産が大事になる、ということです。

これまでは「教育」→「仕事」→「引退」で終わりだったのが、「引退」後の時間が長いだけでなく、変化のスピードが速い。今やってる仕事もなくなる可能性があるわけです。なので、働いているときにもう一度大学に行ったり学び直しをして、また新しい仕事に就くというような、いろんな生き方がある。

そういう生き方をしていくときに大事なことが、無形資産です。有形資産は、お金、土地、家などです。貯めて誰かと交換することができるもの、使えばなくなるものです。全くないと困りますが、これだけでは人生はやっていけません。大事なのが3つの無形資産です。

まず「生産性資産」。仕事に役立つスキルや知識を持っていれば新しい仕事に就けますし、仕事は能力だけでなく、あの人だったら仕事を任せたいというような人間関係や評判、これを私たちは積み上げてきています。みなさん、豊かな「生産性資産」を持っていますか?学ぶためにはお金や時間の投資が必要ですが、上手に投資してきたかということも問われます。

二つ目「活力資産」。健康、友人、愛情。健康は体の健康だけではなく心の健康も大事ですよね。心の健康を保つためには、人と人とのつながりがものすごく大事なんです。大学の研究で実証されていますが、健康を保つ為にやっている、例えばたばこを吸わないとか、お酒を飲みすぎないとか、運動するとか、そういった努力よりも、お友達がいることの方が長生きするんです。あるいは、愛する人がいることです。男性はつれあいを先になくすと元気をなくされる方が多いのですが、女性はお友達がたくさんいてますます元気になったりしますね。そういうことが平均寿命の差に表れているのではと思います。みなさん、パートナーを大事にしていますか?それが健康に生きる秘訣ですよ。

三つ目がこれから特に大事になってきますが「変身資産」、変わることができる力です。新しいことにチャレンジするには勇気がいります。新しいステージに移行するときに、やろう!変わろう!といった気持ちとか、適応する能力が必要です。

一緒に人生を過ごしていくパートナーと、有形資産だけでなく、どんな無形資産を持っているかということを話し合いをしていくと、どういう風に生きていくのか、暮らしていくのか、働いていくのか、ということも変わっていくと思います。先週の西日本新聞の提論には、夫婦で対話しましょうということを書きました。どんな風に人生を送りたいかということのを、ご夫婦で話されたことはありますか?最近は、「夫婦会議」や「夫婦合宿」をやっている方も増えてるそうです。今、思いつきましたけど、田川に来て「夫婦合宿」をしましょう、田川が「夫婦合宿」のメッカになるというのもありかもしれませんね!

(「それいいですね!」の声が)
 
シビックプライド=まちをつくる「主人公」になる

よくふるさとへの愛着とか、ふるさとが大事だって言いますね。皆さん、ふるさとが好きですね。それなのに、なぜ、ふるさとが衰退していくんでしょう。つまり、愛着だけではだめなんです。好きだけではだめなんです。当事者意識を持って行動するということをしないと、まちはよくならない。世界でも同じことが起きていて「シビックプライド」と言われています。

シビックというのは、市民の、都市の、ということですが、単なる市民ではなくて、大事なのは、権利と義務を持って活動する主体としての市民性、つまり「主人公」ですね、市や町をつくる「主人公」になる市民ということです。ということは、当事者意識、市や町をなんとかしないといけない、そういう気持ち、プライドを持つ。単に、うちのまちはよかろうもん!と言っているだけじゃなくて、人口が減っていくとか、働く場所がないとか、子育ての問題とか、いろいろなまちの課題を自分事として考えて、いいまちにしていきたいという気持ちを「シビックプライド」と言います。そういう意味で、私たちのまちはいいでしょ!と言える人を増やすことが、まちづくりでとても大事な視点です。

先ほど、人の有形資産、無形資産の話をしましたが、都市の有形資産、無形資産とはなんなのかを考えてみたいと思います。有形資産の方はわかりやすいですね。お金は税収や交付金など、土地、建物、道路、駅や空港など、目に見える資産です。これは、田川だけでなくご近所の市や町もそうですが、これから増えるでしょうか?増えないですよね。むしろ減っていくかもしれない。古くなって建て替えないといけないのにそれもできず、不良資産化するリスクもあります。働く人が定着すると税収が増える、あるいは観光で人が来てお金を落としてもらう。あるいは、みんな健康になって医療費が減る。これを行政になんとかしろと言っても、行政だけではできない。どうやったら無駄使いをしないか、どうやったら未来に回せるか、私たちが考える必要があるんです。一方、行政の方も古くなったものを建て替えられないなら、民間の力をうまく使う。いい例が「いいかねPalette」ですね。

では、都市にとっての無形資産とは具体的になんでしょうか?お近くの人と話してみてください。

田川元気塾第5回
  • 変わる意思を持った人は最大の無形資産。
  • 「生産性資産」に歴史や文化や伝統がある。
    きちんと共感してもらえるストーリーにしないと気付いてもらえませんね。
  • 「変身資産」としてリーダー。
    日南市の﨑田市長は、最大の「変身資産」ですね。自分だけではできないと思ったら、木藤さんや田鹿さんという「生産性資産」を持った人を連れてきましたね。
後藤寺まちづくりをやるときに無形資産を考えることは大事なポイントになってきます。有形資産のように見えないけれど、見えないということは見つけられるということですね。有形資産を増やすのは大変ですが、無形資産は見つけたもん勝ちです!みなさんが、見つけるのが得意になればなるほど増えていくんです!見つけて大事にしていけば増えていくんです!こんないいことはないですね。今日のみなさんがそうです。既にこんなにたくさんの人を見つけている。これをどうやって増やすのか。それは、みなさんが仲間を増やすことです。

シビックプライドの本を書かれた方は、こう言っています。
  • パートナーをつなぐ
  • まちの気分をつくる
  • 続けることを楽しむ
赤い表紙の方は、海外の事例で、一番有名なのはオランダのアムステルダムです。アムステルダムと聞いて思い浮かべるような有名な建物はありません。どうしたか?アムステルダムは市民が一番すごいって言ったんです。
I amsterdam」、私がアムステルダムだと言ったんです。住んでいる人だけでなく、来る人も「I amsterdam」と言ってくださいと、広場にオブジェを作って世界中に発信しました。市民の写真集を作り、日常の写真に「I amsterdam」を付けてブランド化をしていきました。グッズも作りました。目に見えないものだったのが、カタチになり、まちの人たちの誇りになっていきました。

緑の表紙の「シビックプライド2」は国内の事例で、新潟県紙古町商店街、徳島県神山町、佐賀市のわいわい!コンテナの事例も参考になると思います。

シビックプライドが育まれる環境をデザインする

プライドは持てと言われて持てるものではありません。行政や地域、私たちの役割は、プライドが育まれるような環境を作ってデザインすることです。デザインというと、ものをデザインすることを思い浮かべますが、一番大事なデザインはなんでしょう。

それは、コミュニケーションです。つまり、どんな面白い会話が生まれるか、どんなふうにしたら自分たちの意見がしっかり言えるような対話の場ができるか。あるいは情報共有の仕方、あるいは、物事の決め方。誰かが一人で勝手に決めるのではなく、みんなの意見を聴きながら決めていく、その決め方。これがとても大事です。また、人は、おしゃべりしたり対話をしたりするには、会わなければいけないので、BA(場)のデザイン。今日は学校形式になっていますが、いつもはグループ形式でワイワイ意見が言えるような場。イノベーションスタジオ福岡の会議では、毎回天井に旗などをつるして、ワクワクするような、アイデアが出やすい雰囲気を作りました。いろんなやり方があります。いろんな世代を混ぜることも場のデザインの一つです。いろんな世代を参加させようと思ったらどうするか、そのしかけを考える、これもデザインです。
こういうひとつひとつのことに気を配ることによって、そこから生まれることが変わってきます。
毎回の後藤寺まちづくりの様子をFacebookなどで拝見していますが、参加していないけれどワクワクが伝わってきます。そういうことも大事ですね。

今日のように学んだことを活かすためにはどうしていくか、学びのデザインも大事です。
 
イノベーションを創出するデザイン思考

後藤寺商店街はできてから140年、すごいですね。一番繁栄したのは60年前くらいですか。成熟期からすると、今はどうでしょう。どん底かもしれません。見方を変えれば、これはチャンスです。ここまで来たらやるしかないという感じですね。その時に、みんなでアイデアを出してそれを1回やってみる、ということを何回も何回も繰り返してやってみるということが大事です。失敗したらいけないからと慎重に計画を練って、練って、そして失敗したらどうします?ちょっとやって、次はどうするか考える、このお試し作戦をやっていかないとこれからはうまくいかない。逆に言えばお試しなので失敗してもいいんです。なので、みなさん、どんどん失敗してください!失敗は成功の母ですから、失敗は次に行くステップだと思って、試していく。これからみなさんの考えたアイデアを具体化していくことになると思いますが、最初から大きな成功を狙わず、まずは、お試しチャレンジから積み上げてください。それは仲間を増やしたり、思いを確認したりする時間でもあります。

そこで大事なことは、共感すること、観察すること。私たちは、いろんな固定観念に縛られています。ひょっとしたらチャンスが見えていないかもしれない。商店街を歩いて改めて気づいたことがたくさんありましたね。今までなぜ気づかなかったんでしょう。それば、思いを持って見るかどうかなんです。そして、多様な視点。いろんな人がいることですね。若い人、ご年配の人、まちの人だけでなく、外の人の視点も必要です。そして、アイデアをひっくり返す勇気です。全員がいいよ、いいよ、と言っているものはほとんどうまくいかないです。だって、みんなが簡単にいいというものは既に誰かがやってますよ。つまり、それはちょっと難しいんじゃない、ほんとにそれやるの?というものこそ誰もやっていないのでチャンスがあるわけです。みなさんもひっくり返す勇気を持ってください。ちゃぶ台返しをするときは、前向きなちゃぶ台返しをしてくださいね。
 
DoingではなくBeing

もう一つ大事なこと、私たちは問題があるとすぐ何をやるか、解決策を考えようとします。お友達に悩みを相談されると、こうしたらいいんじゃない、といきなり答えを言ってしまいませんか?相談されたときに、じゃぁあなたはどうありたいの?どうなったらいいの?と聴いてあげていますか?目指しているところがわからないのに、あれしたら、これしたらと言われても、全然、響かないですよね。

大事なのは、DoingではなくBeing。私たちはどうありたいのか、あり方を共有することです。これから後藤寺商店街のまちづくりをやるとき、それにどう関わりたいか、それは人それぞれ違います。ここをしっかり話しておくと、なにかあったときにもお互いの関わり方の違いを尊重できます。例えば、外に発信することで役に立ちたい、とか、普段関われないけど気持ちはあると言ってたから応援してくれるよね、とか。チームを纏める上でも大事になってきますので、プロジェクトを始める前には、ぜひ、こういうことも共有しておくとよいですね。
 
みんなを主人公にするリーダーシップ

従来のリーダーシップは、牽引型リーダーシップや人格型リーダーシップです。「人々の先頭を走ること」で影響を与えるのが牽引型リーダーシップですね。これは、後ろに来る人が同じような人の場合にはすぐ通じるので効果的です。日本の企業はだいたいこのパターンで来ました。コミュニティであれば、一人人格者がいて、あの人の言うことを聴いていれば大丈夫とうまく収まっていた。これが、人格型リーダーシップです。

でも、今は環境の変化が早く、いろんな人がいる。リーダーや長老が一人では難しい。なので、これからは、触媒型リーダーといってみんなの良さを引き出して「つなげていくこと」でやっていきましょう。あるいは、羊飼い型とも言いますが、後ろから押してあげる。やりたいことがあるなら、やって、やって!と、そういうリーダーが奉仕型リーダーです。この触媒型や奉仕型なら、わたし、得意です!という方がいらっしゃるでしょう?リーダー不足とかはないんですよ。みんながリーダーに、主人公になれる。従来型のスタイルはリーダーが主人公になりますが、触媒型や奉仕型は周りの人を主人公にするリーダーです。そういうリーダーは、私がやりたいことではなく、私たちがやりたいことに変えていける人です。思い、戦略と行動、これをみんなで作っていくことをやっていきます。

最後に、デレク・シヴァーズの『ムーブメントの起こし方』は、リーダーとついていく人の関係をわかりやすく示している動画ですので、ぜひ、見ていただきたいなと思います。


田川市元気塾第5回田川市元気塾第5回

 
 
番外編

講座の開始前に、実行委員のみなさん、アドバイザーの木藤亮太さんと、記念撮影。

田川市元気塾5回目

全国女性会館協議会事業企画大賞受賞についてもご紹介くださいました。ありがとうございます!
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田川市元気塾第5回
 
いいかねPaletteに行きました

講座終了後に、花石さんがご案内くださいました。

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