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【田川市元気塾】レポートVol.7「後藤寺まちづくり」市長に思いを届ける

【田川市元気塾】“ないものねだり”ではなく“あるものいかし”後藤寺まちづくりは、講座の目標であった「後藤寺の未来予想図」提案書を市長に提出しました。

田川元気塾0313
 
市長提案~各世代のニーズ、思いを伝える~
 3月13日(火)14時から、田川市役所にて二場市長への提案が行われました。

 はじめに二場市長から、たくさんの人が参加した後藤寺まちづくりの提案を楽しみにしている、そして、後藤寺まちづくりに活かしていきたいとご挨拶がありました。そして、実行委員、塾生のほか、市役所職員も20名、総勢51名の中で、市長提案が行われました。
 
“ないものねだり”から“あるもの活かしへ” 活動報告
 
 実行委員長の花石さんから、できたてほやほやの報告書を使いながら、講座の活動内容が紹介されました。
報告会書(PDF)

 第1回目。8月の事業キックオフは42名でスタートしました。田川市元気塾0313正直なところ課題ばっかりで“ないものねだり”の声が多くありました。第2回の9月には木藤亮太さんから油津商店街の話を聴き、この講演をきっかけにメンバーに入った方もいらっしゃいました。第3回の10月では、後藤寺の方とそうでない方を組み合わせた4~5人のグループ、後藤寺は10の行政区なので10班に分かれてまち歩きをしました。地元の人でも普段通らないところを歩いたり、地元の人には「えっ?」というところがよその人は「すごく素晴らしい♪」という声に、そういう見方もあるのかとお互いに発見する場になりました。その後の発表では課題より魅力が多かったというのが印象に残ってます。第4回は11月は、「後藤寺の人が商店街に来るには」「後藤寺以外の人が後藤寺に集まるには」「市外の人が後藤寺に来るには」3つの視点で、敢えて世代別のグループでディスカッションをしたところ、同じ年代には共感しかない、ものすごく盛り上がりました。発表では世代ごとの思い、世代間で共通する思いがわかってきました。それがきっかけで、今日は各世代の代表にプレゼンしてもらいます。11月の第5回が、松田美幸さん、前あすばるセンター長、現福津副市長の「誰でも主人公になれるんですよ」というお話でしたが、まちづくりの話を自分にあてはめて聞いてるなという印象でした。1月の第6回には、商店街に関わっている3名が4月以降も続けていくということを宣言し、じゃぁそれをどう応援していくのか「自分にできること宣言」をしました。不思議な効果が起きて、そこにいる人が「宣言したくなる」という、レポート取材で来ていたあすばるの松木さんも、見学に来ていたひろかわまちじょの方も「後藤寺のためにこんなことができます」と宣言して、木藤さんも「4月から後藤寺に来ます」と全員が証拠写真を撮られました。第7回は修了式で女性35名男性17名の計52名が修了しました。8か月通してやってきましたけれども、回を重ねるごとに人が増えていって、中身も濃いものになっていきました。これで終わらせずに実現していきたいと、これから、市長に提案書を渡します。
 
ここからは、それぞれの代表者の声です。詳しくは、市長に提出した「後藤寺まちづくりに関する提案書」に掲載されていますので、ご覧ください。

後藤寺まちづくりに関する提案書(PDF)P1-12

覚悟を決めた「後藤寺三女」の私たち
 トップバッターは、実行委員のメンバーで、4月以降も継続すると決意をした3名が、それぞれの覚悟を伝えました。
 後藤寺商店街生まれ、「キミカド手芸店」の孫である公門友里絵さん、「オモチャハウス なかしま」の中島万智子さん、「今村茶寮」今村千恵子さんのそれぞれから、講座の参加者への感謝とともに、それぞれの後藤寺に対する思いが述べられました。
田川市元気塾0313
キミカド手芸店/孫 公門友里絵さん
 私は後藤寺商店街生まれ、商店街育ちですが、私が子どものころは、お祭りや夜市以外でも人が溢れかえっていました。学校から帰ると商店街で遊び、夏休みは誰かの家でお昼ご飯を食べるという日常でした。商店街全体が家族で、近所の子が兄弟で、商店街に育てていただきました。進学を機に田川を出て就職も福岡でしました。実家に戻った時に、私の記憶の中とは違う商店街が寂しくて、自分をここまで育ててくれた商店街に、今、恩を返すのだ!昨年戻って来て、地域活性の仕事にチャレンジしています。全盛期のような商店街に戻すことは無理でも、ここにくれば誰かがいて、楽しい時間を過ごせる。みんなが心休まるそんな家族のような商店街を作れるよう、皆を温かく迎え入れ、そして人と人とをつなぐことができる役割になれればと覚悟を持って考えています。
オモチャハウス なかしま 中島万智子さん
 みなさんの後藤寺をなんとかせにゃならんという熱い前向きな姿勢に励まされて、勇気と信頼と希望を心から感じてこの委員会に参加できたことに、大変感謝しております。
 昨年末より「ごとうじひなめぐり」のプランを進め、その中から新しい試み、「空き店舗マルシェ」と「昭和のべっぴんさんコンテスト」を開催しました。おかげさまで、県内外、多方面から約3,000人を超えるご来場がありました。プランを進める上で、キラリと光る若者の力というものをとても大きく心強く感じました。彼らと共に後藤寺のまちづくりをプランニングして、これからもちょっと行ってみたいまちづくりをやってみたいと思っています。子どもたちや若い世代のなぜ?どうして?という言葉はきっと未来への大きなヒントになると思います。これをみつけて、作って、つなぐ人になっていこうと思います。これからもみんなで一歩一歩進めていきたいと思っています。
今村茶寮 今村千恵子さん
 まちが変わるチャンスに多くの人の声を届けたいと思い、この講座に臨みましたが、講座を通して多くの人の声をきき、まちづくりに新たな視点を得ることができました。
 この講座を通して知った、沢山の方が後藤寺が大好きで応援していただいていることを自信に変えて、後藤寺にこの3人が中心となって、まちが変わる楽しさを、連鎖反応で広げていきたいと思っています。
 長期的なもの・短期的なものがさまざまあります。今はまだこうなったらいいなというレベルを、それぞれを実際に行っていくのは大変な覚悟の要ることと思っています。関係各所と情報を共有し連絡し合いながら、いつも心に緑溢れて、人が行きかい、笑顔で挨拶を交わす、公共の交通網が整い車がスムーズに流れる、そんな理想の街を思い描きながら、覚悟をもって取り組んでまいります。
オトナたちの声
  オトナチームは、30~40代浦田良子さん、50~60代代表は黒土俊彦さん、70代以上のシルバー世代の代表は長末愛子さんの3名が、ご自身が直面する切実な声を届けました。
30~40代 浦田良子さん
田川市元気塾0313 40代の子育てまっただ中、後藤寺在住の浦田です。市長、私たち子育て世代が、今、何を求めているかご存知でしょうか?子育てや仕事に追われ、毎日慌ただしく過ごしています。
 忙しい日々からちょっと抜け出したい。子どもを少し預けたい。おしゃれなカフェで友人とお茶して愚痴をこぼしたい。そんな主婦の夢を、後藤寺商店街で実現させます。
 空き店舗を利用して、現役を退いている保育士さんを集めての子ども預かりや、オシャレなカフェや雑貨スペースや、家でゲームをしている子ども達も商店街に来たくなるようなキッズスペースを作ります。そして、ママ友のつながりを利用しての発信も行います。
 どうか、こんな私たちの夢に、市長!!力を貸してください!!
50~60代代表 黒土俊彦さん
田川市元気塾0313 糸田町在住の建築家・黒土と申します。壮絶な子育てを終え、孫やペットに癒される日々です。
 可愛いお孫ちゃんの手を引き、平成筑豊鉄道「松山駅」から、かわいいデザインの「ちくまる号」に乗って「後藤寺駅」へ。片道の運賃はお孫ちゃんは「タダ」私は「280円」、ちとばかし高いです。そこで、平成筑豊鉄道・迫田常務に提案があります。「孫連れ・ジジババ半額サービス」の導入のご検討をお願いします!(「検討します」との声に拍手が)ありがとうございます!実現すれば毎週「ちくまる号」に乗って後藤寺に来ることをお誓いします!
 市長に提案です。私たち50~60代は、料理・手芸・音楽・工作など、様々なワークショップでお役に立つことができます。いつでも誰でも、空き店舗を利用できるような施策をお願いします!また、「孫と一緒に来たいな~」と思えるよう丸山公園の整備、具体的には、遊具の充実や、小動物コーナーの復活などを行っていただけると幸いです。
70~80代代表 長末愛子さん
田川市元気塾0313 70代、80代といろいろ話をすると「年を取る」ことがどんなに大変かということがいっぱいでました。希望が持てるようなことがあまりないんです。「年を取る」ことは、みなさんにもいずれ、平等に訪れることです。
 だから、私たちは、シニアを元気にするために後藤寺に「おしゃべり喫茶」をつくりたい。若者もみんな集まるような「おしゃべり喫茶」。誰でも立ち寄れて、お茶を飲みながら、食事をしながら、悩みを聞いてもらったり、不安なことを聴いてもらったりして、そこで元気をもらいたい。
 高齢者になると免許を返納して車がないので、買い物や通院にタクシーを使っています。医療費だけでなくタクシー代もかさみます。足をどうするかについては、行政の方のお力を借りないとできません。駅にエレベーターを、西鉄バスは低床化と小型化、そうすると、駅前にバスも入ってきます。私は後藤寺中学校で教師をしていましたが、昔は乳飲み子を抱えて、今は親の介護で帰ってくる教え子たちの声をたくさん聴いています。田川地区8市町村コミュニティバスや福祉バスの導入を希望します。
 
若モノたちの声
 若モノチームは、中学生代表は岩本美羽さん、高校生代表は村上来運(りおん)さんは授業を免除してもらってここに参加しています。大学生代表は西表美歩さん、この3名が、堂々と意見を述べました。
中学生代表 岩本美羽さん
田川市元気塾0313 後藤寺中学校放送部部長 岩本美羽です。今の商店街や駅前は、私たちが自由に集まったり、時間をつぶしたりする場所がありません。だから私たち中学生は「集まる場所がほしい」と思っています。
 「インドア派」は、学生のおこづかいで買えるような低価格の軽食が食べられる所があったら嬉しい意見です。理由は、習い事での電車の待ち時間に軽食が食べられる。学校が終わって親の迎えを待つ時間をつぶせる。わからないところを教えあえる。
 「アウトドア派」は、公園の整備と、田川には池が多く釣りをしている人が多いので釣具屋を作ってほしいという意見がありました。
 少しでも改善してくれたら、地域のボランティア活動から、美しい街づくりに取り組んでいきます。
高校生代表 村上来運(りおん)さん
田川市元気塾0313 西田川高校2年の村上来運です。
 私たち高校生は、下校時にコンビニや駅の周辺にたまりやすく、気づかぬうちに他の人に迷惑をかけることがあります。だから、下校時の電車や親の迎えの待ち時間を過ごす休憩スペースを作って欲しいです!
 商店街の空きスペースを提供いただければ、商店街や市の手をかりつつ、ベンチやポスター、ゴミ箱の設置など自分たちで作り、責任を持って使い方の指導や掃除をしていきます。そしてこの企画を後輩たちにも続けていきます。市長、この提案を採用してもらえないでしょうか!
大学生代表 西表美歩さん
田川市元気塾0313 福岡県立大学人間福祉学部社会福祉学科 西表美歩です。大学生のこれからの提案を決意表明に代えさせていただきます。
 私が提案するのは、大学生が住む「シェアハウス商店街」です。空き店舗を活用し、家賃はタダか格安で。大学生は地域の人と協働して商店街を中心に定期的に、ゆるく楽しくイベントを開催します。
 「シェアハウス商店街」という珍しい取組みで、外から人を集め、地域に若い世代が関わることで新たなアイデアや活気が生まれることをメリットとして挙げられます。
 更に、福岡県立大学がフィールドワーク型の授業として単位化できれば、研究機関の資源を地域への還元もできるのではないかと思います。市長、この地域と大学を巻き込んだ取組みを応援してください。
 
これからの動き・提案
 最後に、アドバイザーの木藤亮太さんが、纏めをされました。

田川市元気塾 全7回のワークショップを通して、最初は「未来予想図」を作ろう、絵を描こうという言葉だったんですが、我々は絵を描いていない。それは、餅になってしまう絵を描いてもしょうがないからです。市長が2度も足を運んでいただいた油津商店街でやってきたことは、まず、応援団を作ること。今から芽吹く種を探すこと、それをしっかりと育てていくこと、覚悟を決めて核となっていく人たち、この3つを揃えて、油津はまちが動いてきました。
 今回の動きの中で、絵は描いていないけれども大きな意義があったのは、今日、発表した方を含め全体で50名くらい多数の方、そして多世代の方が参加していただいたこと。これは、後藤寺の応援団になってくれるんじゃないか。応援団は即効性はないけれど、後からじわじわと効いてきます。そして、最初に話した商店街を中心に生まれ育った3人が頑張りたいと宣言をしました。覚悟を決めた核ですので、今後、市とパートナーシップを結んで、しっかりと動いてくれると思います。最終的には、今日、市の方がたくさん聞いてくださっていますが、我々は、陳情するとか、要望するとかいう気はさらさらないんです。私たちは、やることをやりますので、それを後ろから後支えしてくださいということですので、一緒になって頑張ろうということを宣言したのが、大きな成果だと思います。
 人材がとても大切です。まちづくりの初期段階は人材を発掘すること、そこに火をつける、着火することです。今回、少し、着火できたのかなと思ってます。コンロでいうと種火ができていますので、しっかりと薪をくべて大きくしていくことも大事ですし、逆に大きくなりすぎても火は消えてしまします。種火を切らさないように、ずっと一緒にやっていく、種火を守っていくような、そんなまちづくりをやっていけたらいいのかなと思ってます。
 私も聞いているところによると、これから後藤寺の施策が動いてきます。最終的には、交通網とか商店街、空き地になっているところ、そういったところにハード的な計画も必要ですが、いわゆるハードだけではダメで、ソフトの取組みとその受け皿作り、体制作りが同時並行で動いていく必要がある。イメージとしては、これから3年、4年先の動きを一つに纏めています。最初の動き出す基盤ができたところです。次に、市の策定スタート。次年度は、官民の共同体制をしっかりと作っていって、さらに新たな人材を発掘して加えていって、大きくすることを考えています。そこから、少しずつまちが動き始めていきますが、後藤寺の応援団が広がっていったり、あるいは、地元の民間企業の出資や応援、協賛が広がって、最終的に計画がまとまった段階ではまちが動き出す準備ができている状態になる、というのをこの2年をかけてやっていく必要がある。
 最後に、我々からは4つのお願いというか、宣言をしたいと思います。
  1. 私たちは、次年度も動いて行こうと思ってます。先日行われた「空き店舗マルシェ」は良い取組みだったと拝見させていただきました。あれだけ空き店舗を貸していただける状況を作ったのは非常に大きい。今日、提案があったように、そこを使っていくときに、行政とコラボができたらいいなというところです。既に、4月のパンパク、神幸祭といったアイデアがたくさん出ていますし、県立大学からもいろんな提案をいただいています。行政と一緒に実践していきたい。
  2. 仲間に入れてください。「ないある後藤寺」といった組織的なものができています。まだ任意団体ですが実行委員会という形を取っていますので、これからの市の検討チームに我々の代表者を入れていただいて、我々の組織と市がしっかりと連携していく土台をつくりたい。
  3. 私自信も「4月以降来る」と言ってしまったので、船を降りるつもりはないということです。どういうカタチで来るかはこれから模索しますが、引き続き頑張っていきたい。
  4. 我々だけでなく、夜は商店街にも報告させていただきますが、しっかりとした体制作りを進めます。行政だけでやるのは難しく、現場と一緒になった体制を組んでいくことが大事だと思っています。
 一旦、ここで終わりますが、熱い宣言とそれぞれのアイデアと私の今後の話をまとめさせていただきましたので、これから市長を交えて意見交換をさせていただきたいと思います。
 
意見交換会~二人三脚で後藤寺のまちづくりを~
 15分という短い時間ではありましたが、二場市長と発表者の意見交換が行われました。
 
田川市元気塾0313 みなさん、ご提案ありがとうございました。30~40代、同じ年代の方、シニアの方、そして、中、高、大と提案をいただきました。その中で、後藤寺の商店街の中に、寄るところが欲しいというのが、みなさんにあったかなと思います。それは、やり方によってはすぐできることでもあるし、各年代で違ったところを整理しながら、みなさんと一緒にやっていくことはできるんじゃないかとお聞きしながら思い浮かべました。
 また、交通の便にしても、田川市としても、新しいデマンド交通とか田川市に沿うような交通体系を、今から真剣に取り組んでいくことを話し合っております。まちづくりとともに体系作りをやっていきたいと思っています。
 それから、公園整備は今年からやります。丸山公園と商店街がつながればいいなという思いを、丸山公園の整備に込めています。バスケットコートや、遊具も含まれています。4年間かけて整備を行っていきますが、綺麗な公園に生まれ変わることによって、後藤寺商店街との連動に向けて我々もやっていきます。
 大学生の提案の大学生が住む商店街は、私もいいことだなと思いました。油津商店街の中には、大学生が企画したゲストハウスがあります。シェアハウスに適した空き店舗がないか、ここならできるんじゃないかを考えながら見て回りました。
 みなさんからいただいた提案は、実現不可能なことではなくて、この実行委員会の通り“あるもの活かし”で、たぶんできると思います。行政がやるのはぬるいので(笑)、みなさんがケツをたたいて、しっかりと応援団を作ってもらうところから始めていただいて、我々と二人三脚で後藤寺のまちを提案いただいたようなカタチで進めていきたいなと思っております。いい提案をありがとうございました。

 
この後、議会答弁みたいなのは、嫌なので・・・と、和やかに意見交換が行われました。

田川市元気塾0313
 
「後藤寺の未来予想図」提案書を市長に提出
 田川市後藤寺駅周辺の交通網整備、駐車場整備、バリアフリー化、公園スペースなどのインフラ整備と、各世代が提案した賑わいの創出の案を盛り込んだ提案書を実行委員長と後藤寺三女から二場市長に手渡しました。皆さんの思いをしっかりと受け取っていただけたのではないかと思います。

田川市元気塾0313
 

19時から後藤寺商店街振興組合で最終報告会が行われました。


 

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